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平成20年4月からの医療改定で患者さんに関係がある(特に費用)ものを整理してみました
(健康保険を使った医療の料金は全て国が決めており2年に一度改定が行われます。今回はかなり大きな改定がありました。)

1.ほぼ全ての薬の値段が少し下がっています。
慢性疾患で毎回同じ内容の薬が出ている人の場合、当院のような院内処方の病院では
窓口での費用が少しですが安くなっているはずです。
(院外処方の場合は医院での支払いは変わらず薬局での支払いが少しさがるはずです。)

2.後期高齢者医療について
何かと話題の後期高齢者医療ですが、国の推進する「高齢者に対する主治医制度」、診察回数を減らして医療費を
抑制するのが目的の「定額制」(医療内容と関係なく1ヶ月の総医療費が決まっているので病院にとっては
受診回数や検査回数は少ないほど利益があがり、何度も検査や受診をされると病院が赤字になっていくしくみです)
当医院は採用しておりませんので、75歳以上の患者さんにとっては院内では今までと何もかわりません。
窓口での費用等も3月までとほとんど変わらないと思います。
この制度を利用するには医療機関が県に申請を出し施設の認定を受ける必要があるのですが、兵庫県、伊丹市とも
この制度には反対しており、申請を行った医療機関は県内にはほとんどないようです。

3.夜間・時間外の料金加算について。
以前から6歳以下の小児にはあった制度*なのですが、4月から7歳以上の方にも同様の制度が始まりました。
診察時間内であっても、午後6時を過ぎてから受付されますと(
診察室に入る時間ではなく受付時間です
初診・再診にかかわらず150円(3割負担の方の場合)の夜間・時間外料金が加算されます。
(これも施設認定を受ける必要があるのですが、先日正式に認可の通知が届きました)
小児は以前からの制度が継続されますので、初診か再診か3歳以下か3−6歳かで加算料金が異なります。
(当然の事ながら全てのケースで小児のほうが加算料金は高くなります)
ただし
乳児医療を受けておられる場合は、窓口負担金はかわりませんのでほとんどの方は影響がないと思われます。
また乳児医療の適応がない場合;3月までは自己負担が3割でしたが4月から2割にさがりました。

4.その他
我々にも全てを把握できないぐらいに、細かなところでほんのわずかな料金の増減が行われました。
トータルすると、ほんの少しですが以前と同じ検査をした場合(特に血液検査)に負担が少なくなるかと思います。

その他、ご質問等がありましたら医院までお問い合わせ下さい。
info@hayashi-clinic.netに院長宛でメールでご質問頂いてもけっこうです。

平成20年5月  林小児科内科 院長