中耳炎
よく誤解されますが、耳の外からばい菌がはいって中耳炎になることはありません。耳をかきすぎたとか汚い水が入ったという理由では外耳炎になることはあっても中耳炎にはなりません。
1.急性中耳炎
黄緑色や黄色いはな汁や後鼻漏(はな汁が鼻腔の後ろから咽に流れること)に含まれる細菌が鼻咽腔の耳管から中耳腔に侵入して起こります。
耳の痛みを訴えることが最も多く、同時に発熱を伴うことがあります。
鼓膜が自然に穿孔(穴があく事)した場合は耳だれが起こります。
治療
抗生物質の内服治療が主体ですが中耳炎が進むと鼓膜切開が行われます。
鼻をかむ時両方の鼻を一緒に強くかんだりすると中耳炎になり易いので、片方の鼻をきちんと押さえてかませてください。
近年、生後10ヶ月頃から2歳前後の乳幼児の中耳炎は難治性や反復性になり易いと云われています。この場合は、黄色や緑のきたない鼻汁が出始めたら、早い目に耳鼻科を受診して下さい。
2.滲出性中耳炎
鼓膜内側の中耳部分に液(滲出液)がたまる病気です。
急性中耳炎と異なり、耳の痛みなどの激しい症状はありません。
ほとんどの子供は10歳までに治癒しまします。
しかし中耳に滲出液が長期間溜り続けると、難聴が起こり、これにより言語発達が遅れることが稀にあます。
患児の聴力や鼓膜の状態によって治療方針が立てられますので、耳鼻科の先生の指示にしたがって下さい。
2002.4.20
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