病気メモ

はしか(麻疹)

 麻疹ウイルスによっておこる急性の感染症で、死亡率の高い病気です。
 潜伏期間は約10日です。

 突然の発熱から始まり、咳、ハナ等のかぜ症状がでます。(カタル期)
 発熱から2〜3日後に頬の粘膜の一部赤くなったところに、芥子粒(けしつぶ)大の白いブツブツがみられます。これをコプリック斑と言います。
 これが見つかれば、はしかと診断します。
 その後一時的に解熱傾向を示しますが再び急激に高熱になり全身に発疹が出現します。(発熱期)

気管支炎や肺炎や中耳炎を合併することが多く、極端に食欲がなくなり、全身状態が悪化して入院が必要な人も多いです。

 感染者の唾液・咳・ハナが感染源になります(飛沫感染)

 はしかに罹っている人に接触しても、生後10ヶ月以上であれば、24時間以内に麻しんワクチンを受ければ、はしかに罹らなくて済みます。電話で相談して下さい。

 はしかに罹るのを防ぐには、ワクチンの接種しかありません。1歳になったら、出来るだけ早く予防接種をしてください。

 

 治療方針

 高熱が続きコプリック斑が見られるときは、肺炎、中耳炎や脳炎を合併することが多いので、他の病院に入院するか、当院での治療を続けるかを患者さんと話し合って決めます。

 当院で治療する事になれば、直ちに肺炎、気管支炎や中耳炎の予防のための抗生物質が入った点滴と、はしかのウイルスの働きを中和させるためにガンマグロブリンを点滴投与します。
 この治療により、快方にむかうことが多いです。

 

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