熱性けいれん ・熱性けいれんとは
インフルエンザ,ウイルス性腸炎,突発性発疹などウイルスが原因の病気の急な発熱時によく起こります。通常、細菌感染による発熱では起こりません。
初めて起こる年齢は、6カ月〜4歳が最も多く、全体の約90%です。残りの10%は5歳〜小学校低学年です。
両親のどちらかの家系に、子供の時熱性けいれんを起こした人がいる場合に、起こることが多いです。(遺伝的要因)
90%以上の子供は6歳以上になると、高熱が出ても熱性けいれんを起こさなくなります。
熱性けいれんは、良性のけいれんですが、20分以上続くと後遺症を残すことがあります。
良性けいれんの特徴は表1の通りです。
表の項目と違う症状の場合は、別の病気の可能性がありますので、脳波検査等の精密検査が必要です。
また、3回以上けいれんを起こした場合は、表の項目に全て当てはまっていても、精密検査を受ける必要があります。
表1
良性けいれん
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- 38℃以上(90%は39℃以上)の発熱に伴い起こります。
- けいれん発作は左右対称です。
- けいれん発作は10分以内(80%は5分以内)に止まります。
- 手足の麻痺(手足の筋肉や神経が正常に働かなくなること)を残すことはありません。
- 知能の発達に影響することはありません。
- 両親のどちらの家系にも、てんかんの人はいません。
- 脳波検査等の精密検査で異常はありません。
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・けいれん発作が起きた時の対応
子供が、けいれんを起こした時、一番大切なのは、親が慌てないことです。けいれん時の対処法を表2にまとめています。
表2
けいれん発作が起こった時の対応 |
親が決してあわてないことが一番大切です。
- 静かに横向けに寝かせ、上着のボタンをはずして、呼吸が楽に出来るようにします。
- 吐きそうな時には、吐物が気管に入らない様に、顔を横に向けます。
- けいれんの最中は決して指やス−プンやガ−ゼで包んだお箸などを口に入れないで下さい。
- けいれんが10分以上長く続くときは、けいれんを止める処置をします。
具体的には、ダイアップ坐薬(けいれん止めの薬)を肛門に入れるか、坐薬が無い時は119番に電話して救急車の応援を依頼します。
- けいれんが止まったら解熱剤の坐薬をいれます。
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初めてのけいれん発作のときは、必ず受診して下さい。
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