溶連菌感染症
昔、しょう紅熱と呼ばれていましたが、これは溶連菌感染症の1病型ということがわかってきたので現在はこの名前は使われていません。
A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)の感染によって起こる病気です。
この菌は常に空気中にいます。
溶連菌に感染してから2‐4日後発病します。
治療には抗生物質を投与します。合併症を予防するために長期投与することがあります。
発熱、咽頭発赤および頸部リンパ節腫脹、イチゴ舌が3つの特徴です。
38℃前後の発熱が続き、咽の痛みと全身に小さな赤い斑点ができます。
治癒時に粉をふいたような落屑(米ぬかのようにこまかい表皮が剥れ落ちます)があり、また、舌の表面がイチゴのような赤いブツブツになります。(イチゴ舌)
最近は抗生剤を早期に使うため,合併症は殆ど見られませんが、
感染後2週間後に、急性腎炎やリウマチ熱をおこすことが稀にあります。
これは感染によってできた溶連菌に対する抗体が腎臓などを攻撃してしまうことが原因です。念のため発病後約2週経ってから、早朝尿の検査を受けてください。
最近では迅速診断キットによって診断することが可能です。
|