タミフルに関して2007年3月2日
今年もタミフル内服と異常行動との関連が騒がれています。
今のところ(テレビ番組等の無責任なマスコミの騒ぎはあまり信用しないで下さい。「あるある」と同じです)
公式見解としては、タミフルと異常行動との間に明確な因果関係は証明されていません。
ただし今後とも継続して調査を行うということになっています。
厚生労働省及び製造会社の中外製薬からのコメントとして、
インフルエンザに伴う異常行動に関してはタミフルの内服の有無にかかわらず発病から2日以内に起こります。
したがって特に幼児や小児の場合はタミフルの有無にかかわらず最初の2日間は、保護者の目の届く環境におくようにして行動等を見守って下さい。
ということです。
タミフルを飲まない場合でも上記の注意は必要です。

以下昨年のHPに掲載したタミフル関連の記事を再掲載します。
タミフル処方に関する当院の方針はいまのところ昨年と同様です。

以下の記事は1月27日の朝日新聞インターネット版に掲載されていたものです。
今年流行中のインフルエンザにはタミフルは極めて治療効果がたかく安全性にも問題がないと
考え当医院ではインフルエンザの患者さんには原則としてタミフルを処方しています。
タミフルにかんして疑問、質問があれば診察時にお聞き下さい。
どうしても心配でタミフルは内服したくないと言うかたには処方しませんので診察時に申し出て下さい。

タミフルの副作用「懸念なし」 厚労省が調査報告
2006年 1月27日 (金) 21:48

服用後の死亡例が報告されていたインフルエンザ治療薬のタミフル(一般名リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省は「現時点で安全性に重大な懸念があると考えていない」とする調査結果をまとめ、27日の薬事・食品衛生審議会の専門家調査会で了承された。

同省によると、01年の国内販売開始以降、服用後の死亡が報告されたのは42人。調査では、このうち50歳代と80歳代の男性2人について「死亡と服用との因果関係を否定できない」とした。ただし、いずれも数種類の薬を併用しており、タミフルによる副作用死とは断定できないとした。

また、残りの40人(17歳以上26人、16歳以下14人)については「副作用と死亡との因果関係は否定的」と判断した。

タミフルは昨冬、国内で860万人分が供給された。また流行が懸念される新型インフルエンザへの対策として国や自治体が備蓄を進めている。