卵アレルギ−の子供の予防接種について

卵アレルギーが予防接種で関係することがあるのは
麻疹とインフルエンザだけです。

したがって、麻疹ワクチン、麻疹・風疹混合ワクチン(MR)、インフルエンザ
以外の予防接種は卵アレルギーがあっても心配ありませんので受けて下さい。

現在、日本で使用されている麻疹・インフルエンザワクチンに含まれる卵白の量はごく微量で、通常の卵アレルギーの人ならアレルギー反応を起こさない程度なので生卵だけ食べないような部分的な除去の方は接種可能なことが多いです。
しかし、完全に卵を除去している人は予防接種によりアナフィラキシーショックと呼ばれる激しいアレルギーを起こす可能性があります。

当院では、程度の軽い卵アレルギー(部分除去の人)には、
・接種後に30分待機してもらい経過を観察する。
 (アレルギー反応が起これば直ちに処置を行います)
・接種前後の数日間、抗アレルギー剤を内服する。
などの対応で麻疹、麻疹・風疹混合、インフルエンザの予防接種を行っています。


重度の卵アレルギーの方で、これらの予防接種を希望される場合は
阪大病院小児科、兵庫医大小児科のアレルギー患者さん用の予防接種外来を紹介しています。

血液検査で卵アレルギーを指摘されている場合でも個々にアレルギーの程度は異なりますので卵アレルギーがある方は、まず一度御相談ください。

2012年4月