麻しん(はしか)ワクチンの副反応

  各種予防接種の中で発熱の副反応が最も多くみられます。

 発熱は通常接種後6〜9日にみられ、10〜20人に1人が38℃以上になります。
ほとんどの子供は1日で解熱しますが、まれに39℃以上の高熱が2〜3日続くことがあります。2日以上熱が続く時は、受診してください。
 また発熱した人の20%に体に発疹がでることがありますが、3〜4日で自然に消失します。副反応として、これ以上に重症化することはありません。

  麻しん(はしか)は日本では年間およそ8000人が罹患し、麻しん後脳炎や脳症で約80人が死亡しています。
予防接種で副反応を起こす人は、もし自然感染していれば、40℃以上の高熱が1週間位続き、必ず入院治療が必要になります。したがって予防接種は絶対に必要です。

 予防接種をしていないと、保育所、幼稚園や学校に入所・入園や入学出来ない米国(強制接種をしている国)では、麻しん(はしか)の年間の発生はわずか150人です。

2002.3.11