ウイルス性胃腸炎
お腹にくる風邪とか、吐き下し症と説明されることが多い病気です。
感染性胃腸炎として細菌によるもの(腸炎ビブリオ、大腸菌、サルモネラなど)や寄生虫も含めた統計をとることが最近では多くなっています。
ウイルスの感染によって、数日の潜伏期間で発病します。原因となるウイルスにはノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなどがあります。
突然の嘔吐、腹痛で始まり、嘔吐の直後に水溶性下痢が起こります。病気の始まりに1?2日の38度前後の発熱をともなうことがあります。
感染者の唾液・吐物・便が感染源となります。
嘔吐時の対応の仕方はこちらをご覧下さい。
下痢の食事療法についてはこちらをご覧下さい。
(追加)2006年12月
マスコミなどで冬の感染性胃腸炎の原因としてノロウイルスが取り上げることが多く、胃腸炎=ノロウイルス感染という誤った認識をされることがあります。
ノロウイルスは確かに最も一般的な冬のウイルス性胃腸炎の原因ですが、他にもウイルスは何種類もあります。またノロウイルス感染は健常人に対しては通常は軽症の胃腸炎をもたらすウイルスです。ノロウイルスだけを極端におそれる必要はありません。ノロウイルスに関しては別に項を設けましたのでご参照下さい。
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